<みんさー織の由来>
1600年代から沖縄八重山では「みんさーふ」と呼ばれる紺絣の角帯が織られてきました。この帯は婚約の印として女性が男性に贈ったものです。
八重山には通い婚の風習があった当時、男性の求愛を女性が受け入れたあかしとして自らの手で織って男性に贈るものでした。帯の絣の柄に五つと四つの組み合わせが交互に配せられていますが、これは「いつ(五つ)の世(四つ)までも末永く」という心が込められ、帯の両脇のムカデの足に似た模様(ヤツサミと呼ばれています)には通い婚時代の事で「足繁くおいでください」という意味が表現されていると伝えられています。
結婚の時には九つと八つの模様を織り込んだカムリをし、既婚者の印として両手にもその絣などのハジチを施したようです。
「みんさー」という名称の”みん”は「綿」を”さー”は「狭い」あるいは「紗」と考えられています。
<みんさー織りの特徴>
・伝統的な絣くくり技法によって柄が作られる。
・柄は原則として五と四が配されている。
・素材は原則として木綿を用いる。
・織りは原則として平織りの一種で”経畝織”である。
<八重山のみんさー織元>
八重山のみんさー織りは「あざみ屋」と「みね屋」が有名で、1989年通産省により伝統工芸品に指定されています。
みね屋 みんさー工芸館  あざみ屋
みねや あざみや
みねや地図 あざみや地図
(参考:「みんさー工芸館」、「みね屋」パンフレット)



 


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